各コース内容のご紹介
機械安全学習講座
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概要
多くの企業ではKYとリスクアセスメントが混同され、機械安全がうまくいっていません。これはKYが日本的、リスクアセスメントが欧米的な考え方に基づいているためです。基本コースでは、まさに機械安全の基本的な知識を理解し、リスクアセスメントを効果的に行うための技能を習得します。
厚労省通達の「設計技術者、生産技術管理者に対する機械安全に係る教育について」の生産技術管理者に対する機械安全教育カリキュラムに適合しています。対象者
・実務としてリスクアセスメントに参画する⽅
・機械メーカ及び機械ユーザの安全担当者、生産技術者、機械運用者
・厚⽣労働省通達の⽣産技術者向け15時間のカリキュラムを学習したい⽅
・JIS B 9971 の M20 相当の⼒量を⾝につけたい⽅
※基本2は、基本1を受講された方もしくは、同等の知識をお持ちの方が受講して下さい。実施タイプ
プログラム
基本1:機械安全概要と基本的事項について 基本2:リスクアセスメント実務演習会場またはオンライン受講の場合
・各1日の講習です。
・基本1と基本2は、できるだけ連続して受講願います。
・基本2のみのような単体受講も可能です。講習 講習項目 関連企画、法令等 講習内容 基本1 機械安全の背景と概要 ー 機械安全の必要性と全体像 国際規格と国内法令 Guide51、労働安全衛生法 国際規格に必要性と国内法令の要求 リスクアセスメント ISO 12100 リスクアセスメントのポイント リスク低減 ISO 14120,13854,13855,13857 リスク低減のポイント 感電保護 IEC 60204-1 感電のメカニズムと保護方策 基本2 リスクアセスメント例 ー リスクアセスメントのイメージ 危険電源説 ー 危険源の分類と例 リスクアセスメント演習 ー イラストに基づく演習とその解説 書籍販売について
日本認証では以下書籍を販売しています。
・書籍名:機械安全〈初級〉~リスクアセスメント実施者向け~
・購入方法:こちらよりお申込みください。 -
概要
機械を安全にするためには、単にカバーやセンサをつけるだけでは不十分です。国際規格に基づく要求事項に応えることが必要です。応用コースでは、基本コースの知識を前提として、規格に関する深い知識とリスク低減策を企画する技能を習得します。
機械安全学習講座 [基本コース]に加え、 [応用コース] を受講することで、厚生労働省通達「設計技術者、生産技術管理者に対する機械安全に係る教育について」(平成26年4月15日付け基安発0415第3号) に基づく、設計技術者および生産技術管理者向けの機械安全教育カリキュラムに適合します。対象者
・基本コース受講者、セーフティサブアセッサ資格取得者、これらに相当する知識を持つ⽅
・実務としてリスクアセスメントを中⼼的に進める⽅
・機械メーカの設計技術者、機械ユーザの生産技術者
・厚⽣労働省通達の設計技術者向け40時間のカリキュラムを学習したい⽅
・JIS B 9971 の M30 相当の⼒量を⾝につけたい⽅
※セーフティサブアセッサ資格者ではない(もしくは同等の知識を保有していない)場合は、まず基本コースから受講して下さい。
※応用4は、応用1~3を受講された方、もしくは同等の知識をお持ちの方が受講して下さい。実施タイプ
プログラム
応用1:設計のための一般原則 応用2:安全防護方策、付加保護方策
応用3:機能安全、電気安全 応用4:リスクアセスメント低減演習会場またはオンライン受講の場合
・各1日の講習です。
・応用1のみ、応用4のみのような単体受講も可能です。講習 講習項目 関連企画、法令等 講習内容 応用1 機械安全概要の復習 ー 基本コースの内容の復習 国際規格と国内法令の詳細 Guide51、労働安全衛生法 国際規格の読み方と労働災害に関する国内法令 IOS 12100の詳細 ISO 12100 IOS 12100の要求事項詳細 応用2 安全防護の要求事項 ISO 14120,13854,13855,13857 各規格に基づくカード、保護装置、付加保護方策の要求事項詳細 制御による安全 ISO 12100,IEC 60204-1 各種保護方策への要求事項 ISO 14119,13850 応用3 機能安全の概要 ISO 13849-1,2 安全関連部と機能安全の意味 電気装置の保護方策 IEC 60204-1 電気装置による危険事象の例と保護方策 応用4 リスクアセスメント、リスク低減演習 ISO/IEC規格 動画に基づく演習とその解説 書籍販売について
日本認証では以下書籍を販売しています。
・書籍名:機械安全〈中級〉~リスクアセスメント実施者向け~
・購入方法:こちらよりお申込みください。 -
概要
機械を安全にするためには、PL、SILといった機能安全技術が重要です。特定条件で機械を動かす・止める機能で安全を確保するには、リスクに応じた危険側故障率を考慮する必要があります。発展コースでは、応用コースまでの知識を前提として、規格に基づく知識とPL計算技能を習得します。対象者
・応用コース受講者、セーフティアセッサ資格取得者、これらに相当する知識を持つ方
(上記に該当しない方は、まず基本コース、次に応用コースの順番で受講して下さい。)
・実務として安全関連部の設計をする方
・JIS B 9971のM43相当の力量を身につけたい方
機械を安全にするためには、PL、SILといった機能安全技術が重要です。特定条件で機械を動かす・止める機能で安全を確保するには、リスクに応じた危険側故障率を考慮する必要があります。発展コースでは、応用コースまでの知識を前提として、規格に基づく知識とPL計算技能を習得します。実施タイプ
プログラム
発展:制御システムの安全関連部、PL計算演習※2日間の講習です。
※単体受講はできません。講習 講習項目 関連企画、法令等 講習内容 発展 機械安全復習 ー 基本コース、応用コースの内容の復習 安全機能と安全関連部 ー 機能安全の対象となる考え方の基礎 安全関連部の設計と評価 ISO 13849-1,2 規格に基づく要求事項 安全関連部設計演習 ISO 13849-1,2 イラストに基づく演習とその解説 -
概要
少子高齢化の現代において、ロボットによる省人化は重要です。協同作業ロボット=安全ではなく、リスクアセスメントに基づいて安全を確保することが法的に必要です。ロボットコースでは、応用コースまでの知識を前提として、協同作業ロボットを含む産業用ロボットに対する保護方策の知識とリスク低減の技能を習得します。対象者
・基本コース受講者、セーフティサブアセッサ資格取得者、これらに相当する知識を持つ⽅
・応⽤コース受講者、セーフティアセッサ資格取得者、これらに相当する知識を持つ⽅を推奨
・ロボットシステムインテグレータ(SIer)及びその関連業務に携わる⽅
・これからロボットシステムを導⼊しようとしている生産技術者
※上記に該当しない⽅は、先に基本コースの受講が必須です。さらに応⽤コースも受講することを推奨します。実施タイプ
プログラム
ロボット:産業用ロボットのための安全要求事項、リスクアセスメント低減演習※2日間の講習です。
※単体受講はできません。講習 講習項目 関連企画、法令等 講習内容 ロボット ロボット安全の背景 ー ロボット特有の安全に関する背景事情 機械安全復習 ー 基本コース、応用コースの内容の復習 ロボットの国際規格と国内法令 ー ロボットに関する規格と法令の概要 リスクアセスメントとリスク低減 ISO 10218-1,2,ISO/TS 15066 規格の要求事項詳細 書籍販売について
日本認証では以下書籍を販売しています。
・書籍名:機械安全~ロボットエンジニア向け~
・購入方法:こちらよりお申込みください。
講師養成講座
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概要
自分が学んだことでも、教える立場になると思うように伝えられないことがあります。講師養成講座では、セーフティアセッサ資格を前提に、講習設計方法と教え方の基本を学び、講師としての第一歩を踏み出せるようになります。対象者
セーフティアセッサ(SSA/SA/SEA/SLA)資格者で、社内外で講習会講師を実施される方
※受講条件:下記の資格を取得済み、かつ資格は有効であること
セーフティサブアセッサ、セーフティアセッサ、セーフティシニアアセッサ、セーフティリードアセッサ(SSA/SA/SEA/SLA)実施タイプ
プログラム
講師養成:機械安全の講習設計と講義の仕方講習 講習項目 関連企画、法令等 講習内容 講師養成 講習設計-一般論 ー 一般論としての講習設計の考え方 講習設計-機械安全特論 ー 機械安全に特化した講習設計のポイント 講習の仕方-一般論 ー 一般論としての講習の仕方の考え方 講習の仕方-機械安全特論 ー 機械安全に特化した講習の仕方のポイント
特別企業特別講座
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概要
企業が抱える安全に関する課題は多岐にわたります。課題の内容や対象によって、適切な実施形態も異なります。
企業特別コースでは、決まった教育内容を提供するだけでなく、各企業が抱える特有の課題を解決するための教育プログラムを提供いたします。実施タイプ
実施事例
課題 教育を受けたリスクアセスメント担当者であっても、実際にリスクアセスメントを行う際には、わからないことが多い。また、作成されたリスクアセスメントが適切かどうかを判断することが難しいという問題もある。 解決 数名の担当者と一緒に、現場に入って半年かけてリスクアセスメントを指導 効果 教育内容が実務と結びつき、ポイントを理解した上で、実際にリスクアセスメントを完成させることができた。 お客様の感想 ・講習会で学んだ内容は忘れていることが多かったが、改めて確認することで理解が深まった。
・良くわかっているつもりだった自分の職場について、実際にはわからないことや問題点が多く見つかり、普段の仕事にも変化が生じた。
・じっくりと時間をかけて指導を受けることで、書類の作成だけでなく安全の実現にまでたどり着くことができた。課題 リスクアセスメント担当者が努力しても、業務量が多すぎて十分な時間を確保することができない。また、安全対策のための設備改善に予算が割り当てられず、結果として危険な現場が放置されている状況だ。 解決 部長職以上に対して3時間のオンライン講習を実施 効果 上司が理解を深めたことで、安全業務に対して十分な時間と予算が割り当てられるようになった。 お客様の感想 ・安全が重要なことは理解しているつもりだったが、改めて企業経営における位置づけが理解できた。
・安全に対して部下が何に困っているのかがわかった。
・中々時間が取れない中、情報量の多い講習で良かった。課題 海外の事業所においてもリスクアセスメントを実施したいが、現地従業員への教育が十分に行き届いてい ない。特に、安全に取り組むための基礎知識が不足しており、効果的な教育が求められている。 解決 現地語に翻訳したeラーニングを提供するとともに、現地に講師を派遣し、逐次通訳を通じて講習を実施することで、教育の効果を高める。 効果 eラーニングによる事前教育を実施することで、現地での教育が効率的に進み、さらに後日改めてeラーニングを復習することで、知識が確実に定着した。 お客様の感想 ・日本本社の安全に対する方針や取り組みが理解でき、現地との違いから目指すべき方向性が見えるようになった。
・本社から人が来るのは年に1回程度なので、教育が活動として定着しなかったが、eラーニングで継続的にフォローがしてもらえるようになった。
・共通の知識を持つことにより、本社と現地事業所だけでなく、事業所間での交流も促進されるようになった。課題 リスクアセスメント教育として基本コースを導入したが、上司から教育効果が上がっているのか報告を求められた。実際、受講者の中にはきちんと受講していない者もいることが分かった。 解決 2日間の基本コースに加え、確認テストを実施 効果 受講者の理解度が点数で可視化され、テストの実施がプレッシャーとなったことで、受講態度が改善された。 お客様の感想 ・テストを受けることで、どこがポイントなのか、自分の理解できていないことが何なのかがわかった。
・テストに落ちるわけにはいかないので、緊張感をもって受講することができた。
・全体の理解傾向が可視化されたことで、教育の力点や追加のプログラムを検討する材料になった。
