日本認証株式会社

社会貢献活動

安全に関する標準化活動

同じ安全に関する基準を業界全体や異なる組織間で適用・認識することにより、効果的な安全対策がより広く普及し、全体の安全レベル向上に寄与します。日本認証は積極的に基準作り(規格化)に参画し、安全に関する標準化に貢献しています。

1. 協調安全に関する国際標準化活動(平成31年度〜令和7年度) ー 白書「Safety in the Future 」の翻訳 ー

日本発の新たな安全の概念である「協調安全」の国際標準化に向けて、日本認証株式会社は、経済産業省の受託事業として、ガイドラインや規格の開発に取り組んでいます。その取り組みの一環として、2020年11月9日にIEC(国際電気標準会議)が発行した白書『Safety in the Future』の公式版について、IEC中央事務局の承認を得て日本語に翻訳・発行いたしました。

 ※本翻訳は、令和3年度 経済産業省委託事業の予算により日本認証が実施したものです。
 ※翻訳内容に疑義がある場合は、原文である英語の公式版をご参照ください。

これにより人と機械が協働する新しい安全設計概念である「協調安全」の紹介と今後の展望についての日本国内への周知を始めました。この白書を読むことで、将来の国際規格化を見据えた安全の動向を先取りし、人と機械が協働する新しい設計思想を学ぶことで、世界で通用する製品開発や技術革新につながることを期待しています。

引き続き規格開発に向けた活動へも取り組んでいます。

2. 「機械安全に関する要員の力量」JIS化への参画 ー 機械安全に関わるための必要な力量をJIS規格化 ー

機械安全に取り組む要員の力量基準の明確化と国際標準との整合性を図ることを目的として「機械安全に関する要員の力量JIS原案作成委員会」において、 「機械安全に関する要員の力量」原案が作成され2019年にはJIS B 9971として規格化されました。
原案作成に当たっては、日本電気制御技術工業会(NECA)が制定するセーフティアセッサ資格制度をはじめとするいくつかの要員認証制度が参考とされており、日本認証も委員として原案策定に参画しました。
この規格を活用することにより、国際的な機械安全の考え方に対応できる専門知識と技能を持った人材を育成し、機械設備、製品の安全性の向上が期待できます。

安全に関する社会的認知度向上活動

日本認証は、安全文化の醸成のために、安全に関する世界の様々なと取組を周知する活動に参画しています。

1. 「経済産業大臣表彰」を受賞

  • 国際規格に基づく安全要員認証制度の日本初の構築と認証事業の推進拡大
  • 国際規格に基づく機械安全に関する要員能力基準のJIS化案策定への参画
  • 国際標準化を目指す協調安全の安全方策であるSafety 2.0認証の世界初の構築と普及促進の実践

の功績が評価され、令和6年度「産業標準化事業表彰」 において経済産業大臣表彰を受賞いたしました。

2. 未来への贈り物 80億人の安全、健康、ウェルビーイング

万博史上初めて「安全・健康・ウェルビーイング」をテーマとして、世界中から労働安全衛生のスペシャリスト、先進的な取り組みをしている企業の代表者が集まったビッグイベント「未来への贈り物80憶人の安全、健康、ウェルビーイング」にGISHW(Global Initiative for Safety, Health & Well-being)のメンバーとして参画しました。